写真●サン電子の携帯データ通信モデム「Rooster-P100」(仮称)
写真●サン電子の携帯データ通信モデム「Rooster-P100」(仮称)
[画像のクリックで拡大表示]

 サン電子は2012年5月7日、M2M(Machine to Machine)用途向けの携帯データ通信モデム「Rooster-P100」(仮称)を発表した(写真)。6月から検証機の貸し出しを開始して、今夏をメドに商用出荷する予定だ。使用電力を細かく管理する「BEMS」(ビル・エネルギー管理システム)や「HEMS」(家庭内エネルギー管理システム)を構築する用途が主なターゲット。デマンドコントローラーや電力計と接続して利用する。

 製品の特徴はプロトコル変換機能を搭載していること。デマンドコントローラーや電力計側でPPP(Point-to-Point Protocol)を実装する必要がない。従来はパソコンを直接接続してデータ収集していた機器を、ネットワークに接続する用途に向くという。Rooster-P100はRS-232Cインタフェースを搭載し、ATコマンドによって携帯電話ネットワークへの接続を制御できる。

 市場想定価格は2万円。政府は300億円の補助金を使ってBEMSの導入を推進している。BEMS提供企業となる「BEMSアグリゲータ」としては21社が採択されている。サン電子はBEMSアグリゲータの2~3社から既に引き合いがあるとしている。