伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2012年4月27日、2012年3月期の連結決算を発表した。売上高は前年度比5.2%増の2977億円、営業利益は同16.3%増の248億円、最終利益は同16.4%増の133億円と、増収増益へ転じた。

 スマートフォン普及による通信設備や関連システム増強、金融や製造業向けシステム開発などの案件が増加し売り上げ拡大に寄与。増収効果とプロジェクト管理の徹底による不採算案件の抑制が大幅な利益増につながった。

 2013年3月期は世界経済の不透明感や国内の電力問題などの不安定要素はあるものの、国内企業の収益改善に伴い、事業拡大に向けたIT投資が増え始めるとCTCは予測。2013年3月期の連結業績も増収増益の予想で、売上高が3150億円、営業利益が270億円、最終利益が160億円を見込んでいる。