写真●2011年度決算を発表する大西徹夫常務
写真●2011年度決算を発表する大西徹夫常務
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 シャープは2012年4月27日、2011年度(2012年3月期)の最終損益が過去最大となる3760億円の赤字になったと発表した。大西徹夫常務は「2011年度下期を底にして回復を目指している」と語った(写真)。

 業績改善に向けては、スマートフォンやタブレット端末の需要増に合わせて、2012年4月から酸化物半導体「IGZO」を使った液晶パネルを亀山第2工場で本格的に生産し始めた。また、国内における事業環境の急変に対応するため、約2000人を配置転換する。なお、鴻海グループとの業務提携が業績に与える影響は精査中とし、公表数値に織り込まなかった。

 2012年度(2013年3月期)の見通しについても、「上期は非常に厳しい」(大西常務)状況が続くことから、300億円の最終赤字を見込む。