写真1●4300ブレードの外観。中央で横に二つ並んでいるのが40GbEのポート
写真1●4300ブレードの外観。中央で横に二つ並んでいるのが40GbEのポート
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●4480シャーシの外観
写真2●4480シャーシの外観
[画像のクリックで拡大表示]

 2012年4月27日、F5ネットワークスジャパンは、シャーシー型レイヤー7スイッチ(負荷分散装置)、VIPRIONの新機種群を発表した。VIPRIONは同社のBIG-IPの上位に当たるシリーズ。

 発表したのは「VIPRION 4480シャーシ」と、4480シャーシに収納して利用する「VIPRION 4300ブレード」の二つ。希望小売価格はそれぞれ税別で、4480シャーシが595万円から、4300ブレードが2210万円から。5月下旬から販売を開始する。主なターゲットユーザーは、プロバイダー、データセンター事業者、通信事業者、大規模Webサービス事業者、大企業など。

 4300ブレード(写真1)は、L7スイッチ(同社の製品カテゴリー名では「アプリケーション・デリバリー・コントローラー」)として初めて40Gビット/秒(GbE)のポートを搭載した。また、従来モデルの4200ブレードよりも、L4/L7スループットが高速化された。L4スループットは80Gビット/秒(4200ブレードは18Gビット/秒)、L7スループットは40Gビット/秒(同18Gビット/秒)である。このほかSSLの処理性能も上がっており、「Webサービスの現場で求められる性能アップを果たしている」(同社プロダクトマーケティングマネージャ 野崎馨一郎氏)という。

 4480シャーシ(写真2)は、4300ブレードを4枚まで装着できる。従来モデルの4400シャーシとは、外観や機能面で大きな変更はない。ただし、新製品の4300ブレードの性能を引き出すには4480シャーシが必要となる。「従来モデルの4400シャーシに新モデルの4300ブレードを装着しても、一部機能が利用できない」(野崎氏)という。4480シャーシは4300ブレードを4枚挿せるので、L4スループットは320Gビット/秒、L7スループットは160Gビット/秒となる。