伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2012年4月26日、メールデータの保護に注力して必要な機器やサービスをパッケージ化したメールシステムを提供開始した。検証済みのシステム構成をとることで、これまで個別SI対応において3カ月かかっていたシステム導入期間を2カ月に短縮できるとしている。

 システムの構成要素は、大きく三つある。(1)メールサーバーは米Mirapointのハイエンド機種「Mirapoint Message Server S7000」を使う(2台のクラスター構成)。(2)メールデータを格納する外部SAN接続ストレージは、米NetApp製品を使う(機種は問わない)。(3)NetApp上のデータを遠隔バックアップするサービスとして、「クラウドバックアップfor NetApp」を使う。

 なお、メールサーバーのMirapoint Message Server S7000は、CTCのグループ会社であるシーティーシー・エスピー(CTCSP)が販売代理店となっている製品である。一方、データバックアップサービスのクラウドバックアップfor NetAppは、CTCが提供しているサービスである。今回、この2つの要素を組み合わせてパッケージ化した。ユーザーは、CTC一社を窓口に、これらをまとめて導入できる。

 標準構成時の価格(以下、税別)は、Mirapoint Message Server S7000×2台、NetAppの共有ストレージ×1台のシステム初期導入費用が2300万円程度。この構成時におけるバックアップサービス(クラウドバックアップfor NetApp)の費用は、月額350万円。