富士通は2012年4月26日、ユーザーが保有するアプリケーション資産の棚卸/スリム化を支援するサービス「アプリケーション資産お預かりサービス」を販売開始した。アプリケーションの整理に役立つノウハウや月次レポートを提供するサービスであり、前提として富士通のデータセンターにアプリケーション資産を預ける必要がある。価格は、月額12万5000円(税別)から。

 今回新たに提供するサービスは、富士通がアプリケーションの近代化と呼ぶ、二つの大きな目的に即したサービス。目的の一つは、自社内に置いてあるアプリケーションをクラウドに全面移行すること。もう一つの目的は、アプリケーションを整理して、必要なアプリケーションだけを残したり、作り変えたりすること。新サービスは、この二つの大きな目的を、より実現しやすくする。

 新サービスの具体的な内容は二つある。まず、アプリケーションを保守していくためのノウハウやベストプラクティスをまとめた手順書と、このための運用管理ソフトを提供する。これらを使うことで、アプリケーションを円滑に保守運用できるようになる。さらに、アプリケーションの使用状況などを分析したレポートを毎月提供する。要らないアプリケーションや再構築の判断材料になる。

 アプリケーションの保守運用の基盤として、富士通のデータセンターにアプリケーションを預けることが前提となる。これにより、アプリケーションをスリム化する際の判断材料となるアプリケーションの使用頻度などの情報を計測できる。「まずは全アプリケーションをクラウドに移行し、その次に、クラウド上のツールや計測データを活用して、アプリケーションをスリム化する」(富士通)という流れになる。