図●コンテンツに無関係なリンクを埋め込んだWebサイトの例
図●コンテンツに無関係なリンクを埋め込んだWebサイトの例
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 米Googleは現地時間2012年4月24日、不正な検索エンジン最適化(SEO)を行っているWebサイトを阻止する目的で、数日中に検索アルゴリズムの重要な変更を実施すると発表した。

 優れたコンテンツをユーザーに効率的に提供するために正当な手法でSEOを施すことを「ホワイトハットSEO」と呼ぶ。これに対し、内容の薄いコンテンツしか掲載していないにもかかわらず検索結果で高い位置に表示されるように過剰なSEOを行う手口を、同社は「ブラックハットWebスパム」と呼んでいる。

 同社は2011年2月より、Webスパムを抑制して品質の高いコンテンツを優先表示するためのアルゴリズムアップデートを実施してきた。新たなアルゴリズム変更では、品質に関するガイドラインに違反しているとGoogleが判断したWebサイトの検索結果におけるランキングを下降させる。例えば、キーワードを詰め込んだだけのWebサイトや、コンテンツと無関係なリンクを埋め込んだWebサイトなどは、こうした措置の対象になる()。変更はすべての言語に対して同時に実施する。

 同社によると、初回のアルゴリズムアップデートではクエリーの約12%で順位変動が発生した。今回影響を受ける割合は、英語の場合で約3.1%、ドイツ語、中国語、アラビア語なども約3%となる見通し。Webスパムが多い言語ではその割合は高まり、ポーランド語はクエリーの約5%が影響を受けるとしている。

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