富士通は2012年4月24日、重複排除技術を搭載したバックアップストレージの新製品「ETERNUS CS800 S3」の販売を開始すると発表した。同社の以前の製品に比べて処理性能を2.6倍に高めたこと、ハイエンドのPerformanceモデルを追加したこと、などが特徴。5月から出荷を始める。

 ETERNUS CS800 S3は、バックアップサーバーと組み合わせてバックアップデータの保存先として利用するディスクストレージ装置。重複排除技術によって、バックアップデータ量を削減する、複数台をネットワークで接続してバックアップデータを遠隔地へ効率的に複製する、といった機能を備える。

 ETERNUS CS800 S3は、バックデータの受信中に重複排除を行うインライン方式を基本とする。ただし、ハイエンドのPerformanceモデルではバックアップサーバー側で重複排除を行ってからデータを受信する機能を利用可能にした。

 Entryモデルが二つ(容量4Tバイト、同8Tバイト)、Basicモデル(同16T~160Tバイト)、Performanceモデル(同32T~160Tバイト)の合計4モデルで構成する。価格は容量4TバイトのEntryモデルが218万3000円など。対応ネットワークプロトコルとしてNFS、CIFSに加えて、OST(OpenStorage Technology)をサポートした。OSTはシマンテックのNetBackupなどで利用できるプロトコル。