写真1●NOREN e.Form Serverの画面(iPad2側のデータ入力画面)
写真1●NOREN e.Form Serverの画面(iPad2側のデータ入力画面)
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写真2●NOREN e.Form Serverの画面(電子申請フォームの開発画面)
写真2●NOREN e.Form Serverの画面(電子申請フォームの開発画面)
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 アシストは2012年4月23日、申請書の登録手続きなどのデータ入力業務をタブレット端末を使って電子化するシステム「NOREN e.Form Server」(写真1)の強化版を出荷した。強化版では、申請時刻を証明する需要に合わせ、時刻証明サービスとの連携機能を標準で組み込んだ。開発会社は、韓国のI-ON Communications。

 NOREN e.Form Serverは、紙の申請書と同様の見栄えの画面を実現しながら、電子的なデータ入力フォームを実現するシステム製品。会員登録の申請や検針データの送信など、各種のデータ入力業務を電子化できる。紙を使った従来型のデータ入力と比べ、申請から登録までのバックヤードにかかる時間を短縮できるほか、データを入力し直す手間を削減できる。

 システムは、Javaアプリケーションサーバーとして動作するサーバーソフトと、タブレット端末上で動作する専用のクライアントソフトで構成する。クライアントソフト上に電子フォームをダウンロードすれば、その場でデータ(文字、写真、音声など)を登録できるようになる。電子フォームは、専用のエディターソフト(写真2)を使ってビジュアル開発できる。

 今回の強化版では、NOREN e.Form Serverを機能強化し、時刻証明サービスとの連携機能を組み込んだ。これにより、標準機能の範囲内で、個々の電子申請フォームに対してタイムスタンプ(時刻情報を持った電子署名)を付与できるようになった。タイムスタンプによって、申請時刻を証明できるほか、内容が改ざんされていないことを判別できる。

 稼働環境は以下の通り。タブレット端末側で動作するクライアントソフトは、iPad 2またはAndroid 3.x上で動作。一方、サーバーソフトは、OSがWindows Server 2008(64ビット版)で、JavaアプリケーションサーバーがTomcat 6.0(64ビット版)。連携可能なタイムスタンプサービスは「アマノタイムスタンプサービス3161」(アマノビジネスソリューションズが販売)である。

 利用料金(税別)は、年額制をとる。サーバーソフトは、最小構成一式で、年額100万円。タブレット端末に導入するクライアントソフトは、導入台数1~10台までの最小規模の場合に、1台当たり年額1万4400円。導入台数が増えると、1台当たりの利用料金が安くなる仕組み。