日立製作所は2012年4月23日、モバイル端末向けのmicroSDカード型認証装置「KeyMobileMSD」を、4月25日に発売すると発表した。ノートパソコンやタブレット端末のSDカードスロットに装着することで、外出先からでも社内システムへ安全にアクセスできるようにしたのが特徴だ。
KeyMobileMSDは、電子証明書などを格納するICチップと、アプリケーションやドライバを格納するフラッシュメモリーとで構成する。紛失したときは、電子証明書を失効させることで、なりすましなどの不正アクセスを防げる。
まずは「Windows XP SP3」や「Windows 7 Professional 32bit SP1」を搭載したノートパソコン向けに販売する。順次、AndroidやWindows 8を搭載した端末向けの製品も提供する。
KeyMobileMSDの価格は1万7800円。同社情報・通信システム社の九野伸グローバルプロダクト本部長は、「KeyMobileMSD単体だけでなく、認証システムの構築なども売り込む。今後3年間で、グローバルで200億円の売り上げを目指す」と意気込む。