日立システムズは2012年4月23日、DaaS(Desktop as a Service)型サービス「BusinessStage 仮想デスクトップサービス」を提供開始した。米Citrix Systemsのミドルウエア「XenApp」を利用し、Windows Server 2008 R2のアプリケーション画面またはデスクトップ画面を提供する。1ユーザー当たりの利用料(税込み)は、初期費用が4200円から、月額費用が4935円から。最低契約期間は1年間。販売目標は、関連サービスを含めて2015年度末までに30億円。

 ユーザー企業のシンクライアント(画面転送端末)から日立システムズのデータセンターに遠隔アクセスし、WindowsアプリケーションやWindowsデスクトップを遠隔利用できる。操作対象OSはWindows Server 2008 R2で、遠隔利用のためのミドルウエアとしてCitrix XenAppを利用する。月額費用には、Windows Server 2008 R2とXenAppのライセンスを含む。シンクライアント側では、XenAppの標準ソフト(Citrix Receiver)を利用する。

 標準サービスの範囲内で、XenAppサーバーの運用管理サービスや、システム管理者向けの問い合わせサービスを受けられる。また、インターネットを介したネットワーク接続機能や、ユーザープロファイル保存用に1ユーザー当たり1Gバイトのディスク容量を利用できる。

 オプションとしては、エンドユーザー向けのヘルプデスクサービスや、専用線を使ったネットワーク接続、遠隔利用するアプリケーションの入れ替え作業やバージョンアップ作業の代行サービス、アプリケーションの検証環境などを用意している。費用は、例えばアプリケーションの入れ替え作業代行の場合、1回当たり21万円から。