NTTブロードバンドプラットフォーム(NTTBP)とNTT西日本は2012年4月23日、福岡市が2012年4月27日に提供を開始する公衆無線LANサービス「Fukuoka City Wi-Fi」について、NTTBPが運営を受託したと発表した。NTT西日本のフレッツ光を活用し、福岡市とともに自治体における公衆無線LANサービスの新たな利用モデルを展開する。

 同サービスは福岡市が都市の魅力および都市間競争力の向上を目指し、(1)海外からの旅行客など来訪者に対する利便性の向上、(2)情報発信力の強化、(3)災害時の活用――を目的として整備する。地下鉄全駅、市役所本庁舎1F・西側ふれあい広場などに、無料で無線LANを利用できる環境を福岡市が提供主体となって用意する。

 具体的には来街者の利便性向上を目的に、1回あたり15分間、接続回数は無制限で無料インターネット接続を提供する。今後福岡市の情報発信力強化に向けたポータルページの展開も予定する。今回エリア化する駅や施設ごとにポータルページを用意し、そのエリア周辺の観光情報や行政情報を配信する。さらに、各エリアを回遊するスタンプラリーなどの企画も検討する。また災害時には緊急情報を発信したり、通信回線のバックアップとしての活用も想定しているという。

 NTTグループにおける無線LAN専業会社であるNTTBPが、このサービスの環境整備および運用業務を受託する。NTT西日本が提供するフレッツ光を無線LANアクセスポイントのバックホールに利用する。

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