写真●サイレックス・テクノロジーのコミュニケーション端末「TAYORI」(SX-RD4000G-NW)
写真●サイレックス・テクノロジーのコミュニケーション端末「TAYORI」(SX-RD4000G-NW)
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 NTT西日本とデバイス開発などを手掛けるサイレックス・テクノロジーは2012年4月20日、インターネットに接続したパソコンの画面を、遠隔地のテレビのディスプレイに出力するコミュニケーション端末「TAYORI」(SX-RD4000G-NW:写真)のサポートで協業すると発表した。

 TAYORIは、サイレックスが4月23日に発売する新製品。会議室の大型ディスプレイに部内のPC画面をLAN経由で送信する用途で販売していた企業向け製品をベースに開発したもので、「今回、家庭向けにインターネット経由でも利用できるようにした」という。

 NTT西日本は、この製品について、情報機器端末の購入相談コールセンター「光Linkホットライン」での案内や、購入者向けに、初期設定や操作について電話やオンサイトでサポートする「リモートサポートサービス」での対応を受け付ける。

 TAYORIは、テレビ出力用のDVI-Iポート、ネットワーク接続用の有線LANポートのほか、USB2.0ポートを2基備える。USBポートにキーボードやマウス、プリンタなどを接続すれば、テレビ画面に映っているパソコンの周辺機器として扱うことが可能。両社では、例えばパソコンのない実家に、遠隔地の家族からデジタル写真をテレビに映したり、プリントアウトするといった活用方法を想定している。

 利用方法としては、まずテレビ側にTAYORIをテレビとインターネットの双方に接続しておく。また遠隔地のパソコンには、あらかじめTAYORIと通信するための専用ソフトをインストールし、購入端末の機器情報を登録しておく。その後にTAYORIに搭載された通信用ボタンを押すとパソコンとの通信が開始する、という仕組みになっている。

 TAYORIは当初、AmazonなどのECサイトを通じて販売する。実勢価格は2万円前後を想定する。NTT西日本は「ユーザーの反応などを見ながら、自社ブランドの情報機器として取り扱うことも検討する」としている。