米Microsoftは2012年4月18日(米国時間)、開発チームの公式ブログで次期OS「Windows 8」の法人向けエディション「Windows 8 Enterprise」の詳細を明らかにした。Enterpriseエディションは、「ソフトウェアアシュアランス(SA)契約」を結んでいるビジネスユーザーに提供される製品。一般ユーザー向けの最上位エディション「Windows Pro」と同等の機能に、ビジネス利用で要求されるBYOD(私物デバイス活用)機能、セキュリティ機能、管理機能、仮想化機能などが付加される。

 Enterpriseエディションに付加される機能には次のようなものがある。

■Windows To Go
 Windows 8のデスクトップ環境をUSBスティックに格納する機能。どのパソコンからでも自身のデスクトップ環境を立ち上げることが可能で、BYODを支援する。

■DirectAccess
 専用のVPNクライアントを別途インストールせずに、リモートワーカーが社内ネットワーク内のリソースへ安全にアクセスする仕組みを提供する。

■BranchCache
 クライアントPCにファイルやWebページのキャッシュを置き、同一ファイルのダウンロードを繰り返さないことでサーバーへのアクセス負荷を低減する機能。

■AppLocker
 クライアントPCのポリシー管理を行う機能。IT管理者が指定したアプリケーションの実行を禁止したり、許可したりできる。

■VDI(Virtual Desktop Infrastructure)の強化
 Microsoft RemoteFXとWindows Server 2012による仮想デスクトップ環境において、3Dグラフィックス、USBデバイス、タッチ操作などをサポートする。

■Metroスタイルアプリケーションの自動配布
 Windows 8のMetroスタイルアプリを自動配布する仕組みを提供する。