米Googleは現地時間2012年4月18日、企業のブランド認知向上を支援する取り組み「Brand Activate Initiative」を発表した。第1弾として、2種類の広告測定ツール「Active View」「Active GRP」を提供する。

 Active Viewは、インターネット広告の標準策定団体Interactive Advertising Bureau(IAB)の規格案において「スクリーン上に広告の半分以上が1秒以上露出」と定義される表示インプレッションを測定する。Active Viewデータにより、広告主はディスプレイ広告がほとんど認識されないような短時間表示に広告料を支払わずに済むようになる

 Googleは数週間以内にActive Viewを広告主向けサービス「Google Display Network Reserve」に導入する。いずれ広告管理プラットフォーム「DoubleClick for Advertisers」に統合し、提携パブリッシャー向けにも提供する。

 Active GRPは、テレビCMで重視される「延べ視聴率(GRP:gross rating point)」の概念をWebに採り入れたもの。収集したパネルデータと匿名のユーザーデータをもとにGRPを算出し、ブランドが目的に合ったマーケティングを展開できるようにする。すでにDoubleClick for Advertisersで試験導入しており、他の広告製品にも順次拡大する予定。個人を特定可能な情報は使用せずユーザーデータを第三者と共有することはない、と同社は強調している。

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