インターネット広告の業界団体Interactive Advertising Bureau(IAB)は現地時間2012年4月18日、米PwC(PricewaterhouseCoopers)と共同で実施した2011年の米国インターネット広告市場に関する調査結果を発表した。それによると、同年の売上高は前年比21.9%増の317億4000万ドルとなり過去最高を更新、ケーブルテレビ広告の300億ドルを上回った。同年第4四半期の売上高も前年同期から20.4%増の89億7000万ドルで過去最高を更新、3四半期連続でプラス成長となった。

 最も成長が速い分野はモバイル広告で、2011年の売上高は16億ドル、前年の6億4100万ドルから149%増えた。最大の検索広告分野は、前年比27%増の148億ドルで、市場全体に占める割合は46.5%だった。このほかディスプレー関連広告(バナー、リッチメディア、デジタルビデオ、スポンサーシップ)は前年比15%増の111億ドルで、市場全体の34.8%を占めた。クラシファイド(求人や不動産などの案内)広告は26億ドルで前年と同じ、市場全体に占める割合は前年の10%から8.1%に低下した。

 インターネット広告で支出が最も多かった業種は小売りで、その金額は71億ドル、全体の22%を占めている。この後、金融サービスの41億ドル(同13%)、通信サービスの39億ドル(同12%)、自動車の35億ドル(同11%)、コンピューター製品の27億ドル(同8%)と続いた。

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