米Microsoftの次期OS「Windows 8」を搭載したタブレット端末32機種が年内に投入される見込みであり、Microsoftは多彩なWindows 8タブレット端末の展開により、米AppleのiPadから20%のシェアを奪うことを目指している。---複数の米メディア(InformationWeekCNET News.com)が台湾のIT情報サイト「DIGITIMES」の記事を引用するかたちで、現地時間2012年4月18日に報じた。

 DIGITIMESによると、Microsoftはx86向けのWindows 8を9月にリリースし、その後ARM版である「Windows RT」を投入する。現在Windows 8搭載タブレット端末の開発を進めているベンダーとして米Hewlett-Packard(HP)、米Dell、中国Lenovo、台湾Acer、台湾Asustek Computer、東芝が挙げられ、製品価格帯はiPadへの対抗を意識した300~1000ドルと見られている。

 iPadの販売価格は、Wi-Fi接続モデルが499ドルから、Wi-Fi+LTE対応モデルが629ドルからとなっている。

 現在タブレット端末の世界市場ではiPadがシェア70%を占めているが、2013年半ばにはこれを50%未満に切り崩すことをMicrosoftは目指しているという。

 なお、CNET News.comはDIGITIMESの信憑性が高くないことも指摘し、「Microsoftと米GoogleはiPadの『知覚価値価格設定』にうまく対抗できず、Appleの優位性は維持される」とのDeutsche Bankのアナリストの見解を紹介している。またAppleは年内に小型iPad「iPad Mini」をリリースするとも噂されている。