写真●キヤノンマーケティングジャパンが2012年10月に開設する新データセンターの完成イメージ
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 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とキヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は2012年10月、東京都西東京市に新データセンターを建設する。同センターを拠点に、アウトソーシング事業の拡大を狙う。「最新鋭の設備を持ったデータセンターで、お客様のニーズに最適なサービスを提供する」とキヤノンITSの高橋雅之氏(ITサービスマネジメント事業本部 ITサービスマネジメント事業部 事業部長)は言う。

 新データセンターは都心から20km圏内で、武蔵野台地のほぼ中央に位置する。「周辺に活断層が無い強固な地盤に建設する。河川や海岸からも遠いため、高波や液状化の危険も少ない」(高橋氏)。免震装置と耐震装置を備え、「建物、電気設備、空調設備、セキュリティにおいて、日本データセンター協会の基準で最高ランクのティア4に適合している」(高橋氏)。

 新データセンターの建設により、アウトソーシング事業を拡大させる計画だ。これまでアウトソーシング事業の中心は中堅・中小企業向けの運用サービス。これに加えて、従業員数1000人以上の大企業向けやフルアウトソーシングサービスを伸ばしていくという。アウトソーシングサービスや保守サービスなどで構成される「ストック型ITサービス事業」の売上高を、キヤノンMJグループで約300億円(2011年実績)から2015年に約500億円まで増やす目標だ。