写真●FALCON 5250 for iPad(英語バージョン)の画面
写真●FALCON 5250 for iPad(英語バージョン)の画面
[画像のクリックで拡大表示]

 インターコムは2012年4月18日、iPad用の5250/3270端末エミュレーターソフト「FALCON for iPad」の販売経路を拡大した。従来のApp Storeからのダウンロード販売に加えて、新たに販売店経由で購入できる「コーポレイトエディション」を追加した。価格(税込み)は、App Store版の4800円に対して、コーポレイトエディションは1万290円。

 FALCON for iPadは、iPad上で動作する端末エミュレーターソフトである。同ソフトを使えば、営業担当者などが出先から社内のオフコン/メインフレームにアクセスできるようになる。オフコン向けの5250端末ソフト「FALCON 5250 for iPad」と、メインフレーム向けの3270端末ソフト「FALCON 3270 for iPad」の二種類を用意している。

 5250端末の接続対象は、IBM Power Systemsサーバー上で動作するオフコンOS(IBM i、i5/OS、OS/400)である。一方、3270端末の接続対象は、IBM System z上で動作するメインフレームOS(z/OS、OS/390、MVS)である。いずれも、接続プロトコルはTelnet(TN5250/TN3270)を使う。

 5250/3270端末ソフトは各種プラットフォーム用に提供されているが、iPadを利用することで、一般的なノートPCと比べて手軽に利用できる。例えば、タッチパネルを駆使することによって、画面の拡大/縮小やカーソル移動などが簡単にできる。また、独自のソフトウエアキーボードを搭載しており、5250/3270端末固有のキーを入力できる。

App Storeでは英語版も提供

 インターコムではこれまで、FALCON for iPadの2製品をApp Store経由で販売してきた(FALCON 5250 for iPadの出荷時期は2011年3月、FALCON 3270 for iPadの出荷時期は2011年10月)。今回、App Store版と同等のソフトを既存の販売店経由で購入できるようにした。これにより、企業が導入しやすくなった。

 なお、今回のコーポレイトエディションの提供と同時に、FALCON for iPadの英語バージョン(写真)も、App Store経由で提供を開始した。インターコムによれば、これまでApp Storeで提供してきた日本語版における海外からのダウンロード数は、国内のダウンロード数の1.8倍強であるという。この中でもダウンロード比率が高かった米国に向けて提供する。