写真1●CA Clarity PPM v13の画面
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写真2●CA Agile Vision(Chatter)とデータ連携している画面
写真2●CA Agile Vision(Chatter)とデータ連携している画面
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 CA Technologiesは2012年4月18日、情報システムの開発プロジェクトに対する投資計画を策定するためのソフトの新版「CA Clarity Project and Portfolio Management v13」(Clarity PPM、写真1)を出荷した。新版では、コラボレーション(対話)機能の追加によって、アジャイル開発プロジェクトを管理しやすくした。

 Clarity PPMは、IT開発プロジェクトへの投資計画を支援するソフトである。取り組むべき開発プロジェクトの判断を支援するほか、プロジェクトの進ちょく管理、リソース管理、時間/コスト/出来高管理などを通じて、開発プロジェクトのライフサイクル全体を可視化する。

 Webポータル画面からデータを入力/参照できる。投資案件とスケジュールをガントチャート化した画面、投資のメリット/リスクなどをスコアカード化する画面、投資の実現可能性を財務視点で判断する画面、進行中のプロジェクトのステータス表示画面、残存コストなど各種の財務指標でプロジェクトを評価する画面、各役職者ごとのダッシュボード画面、などを用意する。

 新版では、ユーザーインタフェースを刷新したほか、アジャイル型の開発に適した機能拡張を施した。具体的には、Clarity PPMと組み合わせて使うオプション製品でアジャイル開発の状況を管理するソフト「CA Agile Vision」との連携を強化した。これにより、Clarity PPMで発生したイベントをCA Agile VisionのSNS機能(米Salesforce.comのChatterを利用)に投稿できるようになった(写真2)。

 提供形態は、オンプレミスで売り切り型のライセンスと、SaaS型の課金ライセンスの二種類を用意している。オンプレミス型の価格(以下、税込み)はオープンだが、参考価格は100ユーザーで1625万円。一方、SaaSの価格は、100ユーザーで利用した場合、1ユーザー当たり月額8100円。オプションのCA Agile Visionは、SaaSでの提供に限り、100ユーザーで利用した場合、1ユーザー当たり月額5850円。