米Intelは現地時間2012年4月17日、同年第1四半期の決算を発表した。売上高は129億600万ドルで前年同期の128億4700万ドルを0.5%上回った。会計原則(GAAP)ベースの純利益は前年同期比13%減の27億3800万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.53ドル)、営業利益は同8%減の38億1000万ドルだった。粗利益率は64%で、前年同期から2.6ポイント増加した。

 非GAAPベースの純利益は28億8300万ドル(希薄化後1株当たり純利益は0.56ドル)、営業利益は40億2800万ドルとなる。いずれも前年同期の32億3900万ドル(同0.58ドル)と42億6800万ドルから縮小した。

 売上高を事業別に見ると、パソコン向け事業が84億5100万ドルで前年同期比2%減少した。データセンター向け事業は24億5300万ドルで同0.4%減少。その他のIntelアーキテクチャー事業は10億7500万ドルで同6%低下した。ソフトウエアおよびサービス事業は同138%増の5億7100万ドルだった。

 昨年買収した独Infineon Technologiesの無線事業部門Wireless Solutionsと米McAfeeによる売上高は合計9億3500万ドルだった。

 米メディアの報道(Forbes)によると、当期業績はアナリスト予測を上回った。アナリストらは売上高を128億ドル、純利益を26億ドル(1株当たり0.50ドル)とみていた。

 またIntelは2012年第2四半期の業績見通しも発表した。売上高は136億ドル(プラス/マイナス5億ドル)、粗利益率は62%(プラス/マイナス2ポイント)を見込む。第2四半期はIntel製品を搭載した初のスマートフォンが市場に投入され、トライゲートトランジスタ技術を採用した22nmプロセスルールの製品を量産出荷し、サーバー製品の提供を加速するなど、「2012年以降に向けた成長の基盤を築く」と同社社長兼最高経営責任者(CEO)のPaul Otellini氏は述べている。

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