写真1●Denbun POP版/IMAP版 Version 3.3の画面(中国語の画面)
写真1●Denbun POP版/IMAP版 Version 3.3の画面(中国語の画面)
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 ネオジャパンは2012年4月18日、Webメールソフトの新版「Denbun POP版/IMAP版 Version 3.3」(写真1)を出荷した。新版では、バックエンドのメールシステムとしてGoogle Appsなどを利用できるようにしたほか、中国語の画面を用意した。価格(税込み)は、10ユーザー(最小構成)で4万1790円、100ユーザーで36万7500円など。

 Denbunはの最大の特徴は、Webで実現した画面でありながらインストールして使う専用のメールクライアントソフトのような画面と操作性を追及したこと。例えば、メールクライアントとして一般的な、三つに分割された画面を備える。メールの並び順は、タブのクリックによって自由にソート表示できる。昇順/降順も切り替えられるため、新着メールを下に表示する使い方も可能である。画面の描画には、2011年4月に出荷したVersion 3からHTML5を採用している(関連記事)。

 新版では、SSLを使ってメールサーバーに接続できるようにした(POP/IMAP/SMTP over SSL)。これにより、Denbunから利用するバックエンドのメールシステムとして、Google Apps(Gmail)などのクラウド型メールサービスを利用できるようになった。「メールの運用管理費を削減するためにGoogle Apps(Gmail)を導入したいがGmailは使いにくいため、旧来のメールクライアントと同様の操作性でGmailを利用したい」という需要に向くという。

 新版ではまた、画面表示を強化した。表示言語として、これまでの日本語と英語に加えて中国語(簡体字)を追加した。これにより、中国語圏のユーザーでも使いやすくなった。また、パソコンのWebブラウザー向けの画面とは別に、タブレット端末のWebブラウザーに合わせた画面を設けた。タブレット向けでは、マウスの右クリックメニューを廃するなど、パソコン向けとは異なる画面とした。

 Denbunの稼働OSは、Windows Server 2008、Red Hat Enterprise Linux ES 4/5、CentOS 5.2/5.5。なお、IMAP版に限ってSolaris 9/10でも動作する。動作を確認済みのWebブラウザーは、Internet Explorer、Firefox、Google Chrome、Safari。動作を確認済みのタブレット端末は、iPad 2、東芝のREGZA Tablet AT300/AT3S0、パナソニックのBizPad(JT-H580VT/JT-H581VT)、AcerのICONIA TAB A500/A100。