ビットアイルは2012年4月17日、Windows Server環境向けのシステムを構築・運用するプライベート・クラウド・サービス「CLOUD CENTER for Windows」の正式サービスを開始した。米Microsoftの運用管理製品の最新版「System Center 2012」を使って、プライベート・クラウド上で動作する複数のシステムを統合管理できるのが特徴だ。

 CLOUD CENTER for Windowsは、データセンター内のホストマシンを契約ユーザーごとに専有して割り当てるプライベート・クラウド・サービスである。ホストマシン上にはHyper-Vを使って複数の仮想マシン環境を動作させる。ユーザーの社内ネットワークとはVPNで接続することで、データセンター内にある仮想マシンをあたかも自社内にあるサーバーのように利用できる。System Center 2012の機能を使って、管理者も社内からサーバーの監視や、ネットワーク監視、アプリケーション監視などの統合管理を社内から実行することが可能。一般企業だけでなく、ホスティング事業者やISVなどでの利用も想定している。

 ホストマシン1台の仕様は、CPUは12コアのIntel Xeon L5640、メモリー容量は96Gバイト、標準ディスク容量は300Gバイト。OSはWindows Server 2008 R2。ディスク容量は100Gバイト単位で追加できる。

 基本サービスの月額利用料金(税別)は、ホストマシン1台を利用する「シングル構成プラン」が18万4000円、ホストマシン2台でクラスター構成をとる「冗長構成プラン」では32万8000円(いずれも、別途初期費用5万円が必要)。基本サービスの利用時には、1Mビット/秒の共有インターネット接続サービスが無料になる。有料オプションで、10M~100Mビット/秒の共有インターネット接続サービス、VPN接続サービスを用意する。