富士ソフトと日本マイクロソフトは2012年4月17日、電力量や温度、湿度、CO2排出量などの環境情報を見える化するソリューションを連携して提供していくと発表した。その一環として富士ソフトは、日本マイクロソフトのクラウドサービスや組み込み技術を活用したEMS(エネルギー・マネジメント・システム)の環境情報見える化ソリューション「FSGreen EMS」を同日より提供開始する。

 FSGreen EMSは、スマートフォンやタブレット端末などの機器から環境情報が確認できるサービス。日本マイクロソフトの小型機器向け開発・実行環境である「.NET Micro Framework」や組み込み機器向けOS「Windows Embedded」をセンサーに実装したほか、情報の集約先として日本マイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Windows Azure Platform」を活用する。温度、湿度、消費電力量などの基本的な情報だけでなく、環境情報を知覚する各センサーと連動することで、ユーザーのニーズに合わせて見える化の対象を増やせるという特徴を持つ。

 富士ソフトと日本マイクロソフトは、2010年3月に協業の強化を発表し、クラウドとオンプレミスの両分野で連携してビジネスを展開中。今後は、環境情報見える化ソリューションを協業事業の1つの柱とする。富士ソフトは、FSGreen EMSを2012年度に30社、3年後の2014年度までに累計で170社へ導入する計画だ。