SRA OSS日本支社は2012年4月17日、オープンソースのデータベース「PostgreSQL」の10年サポートを提供開始すると発表した。同社の「PostgreSQL/PowerGres サポート&保守サービス」において、三つの期間に分けてサポートする。2012年4月現在、対象となる製品は2002年11月にリリースされた「PostgreSQL 7.3」以降である。

 10年間を、(1)5年まで、(2)6~7年、(3)8~10年の三つの期間に分割。それぞれにサポートメニューを用意する。「FULL SUPPORT」を提供するのは、PostgreSQL開発コミュニティー「PostgreSQL Global Development Group」が発表しているメンテナンス期間である5年間。不具合を発見した際に、コミュニティーにバグ報告したり、パッチ提供を行ったりする。パッチの入手はコミュニティーからとなる。

 6~7年目は「CONTINUOUS SUPPORT」を提供。FULL SUPPORT終了後2年間にわたって、不具合発生時は回避策の提示、個別見積もりによるパッチ提供を行う。サポート価格は、FULL SUPPORTと同様である。

 「EXTENDED SUPPORT」は8~10年目をカバー。CONTINUOUS SUPPORT終了後3年間にわたって、CONTINUOUS SUPPORTと同レベルのサービスを提供。価格は、FULL SUPPORTの20%増となる。

 2011年9月にリリースされた「PostgreSQL 9.1」を例に挙げると、FULL SUPPORTが2016年9月まで、CONTINUOUS SUPPORTが2018年9月まで、EXTENDED SUPPORTが2021年9月までとなる。