セールスフォース・ドットコムは2012年4月16日、1stホールディングスと資本および業務提携を結んだ。

 1stホールディングスは、帳票やBI(ビジネスインテリジェンス)ツールなどのミドルウェア製品を提供するウイングアーク テクノロジーズなどを傘下に持つ持株会社。この提携によりセールスフォース・ドットコムは、1stホールディングスに約4900万円を出資する。

 また、サービス面では、セールスフォース・ドットコムのクラウドプラットフォーム「Force.com」上で1stホールディングスグループのBIダッシュボード「MotionBoard」が利用できる「MotionBoard for Salesforce」を提供する。

 MotionBoard for Salesforceは、Salesforce CRMの顧客情報や問い合わせ情報などをMotionBoardのチャートで可視化し、分析できる。また、クラウド型コラボレーション支援ツール「Salesforce Chatter」と連携し、MotionBoard for Salesforceの分析結果をChatter経由で通知、共有するボードシェア機能も提供する。

 MotionBoard for Salesforceは、1stホールディングスグループのバリオセキュア・ネットワークスが、クラウドサービス「VarioCloud」上にて提供する。価格は、Salesforce内のデータと連携するEntry Editionが、初期費用5万円(価格はすべて税別)、1ユーザー当たりの月額利用料が1800円(最低10人の利用契約が必要)。

 基幹システムと連携するStandard Editionが、初期費用10万円、1ユーザー当たりの月額利用料が7500円(最低10人の利用契約が必要)。6月1日よりまず無料モニターに対してサービスを提供し、本格的なサービスは12月に開始する。

 今後両社は、セールスフォース・ドットコムのソーシャルメディア分析サービス「Radian6」と、1stホールディングスのBIツールを連携することで、消費者の嗜好や動向の分析に活用できるソリューションなども開発していくという。