NTTドコモは2012年4月13日、MVNO(仮想移動体通信事業者)向けのパケット接続料を公表した。2011年度の接続料はレイヤー2(GTP)接続の場合が10Mbps当たり月484万3632円、レイヤー3接続の場合が同537万1852円。2010年度比でレイヤー2接続は35%減、レイヤー3接続で40%減の水準となり、MVNOの負担が軽くなった。

 接続料が安くなったのは、トラフィックが増えたため。接続料は設備にかかった費用をトラフィックで除算することで算出しており、スマートフォンなどの普及によるトラフィック急増で今後も接続料下げ効果を期待できそうだ。ドコモは2011年度の音声の接続料を2012年1月に公表済み。パケット接続料の公表が大幅に遅れた理由については「ある条件下で届け出る前提で合意していたが、日本通信に合意を覆されたのが3月末だったため」(広報)としている。

 接続料の算定方式を巡ってドコモともめている日本通信(関連記事1関連記事2)は同日、「NTTドコモに算定根拠の開示を要請しており、その結果を受けて判断する」とコメントした。

■変更履歴
月額の接続料という表現が抜けていたので追記しました。 [2012/04/16 13:30]