写真1●日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役 社長
写真1●日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役 社長
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写真2●日立製作所 執行役常務 情報・通信システムグループ 兼 情報・通信システム社 プラットフォーム部門CEOの佐久間嘉一郎氏
写真2●日立製作所 執行役常務 情報・通信システムグループ 兼 情報・通信システム社 プラットフォーム部門CEOの佐久間嘉一郎氏
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 日本マイクロソフトと日立製作所は2012年4月13日、米Microsoftが海外データセンターから提供しているパブリッククラウドサービス「Windows Azure Platform」と、日立製作所が国内データセンターを拠点に展開しているクラウドサービス「Harmonious Cloud」を連携させることで業務提携したと発表した。日本マイクロソフトの樋口泰行代表執行役 社長(写真1)は、「2つのクラウドの“いいとこどり”をした新しいクラウドソリューションを提供することで、国内企業のグローバル展開を支援していく」と意気込む。

 日立製作所 執行役常務 情報・通信システムグループ 兼 情報・通信システム社 プラットフォーム部門CEOの佐久間嘉一郎氏(写真2)は、今回の提携について「クラウドでWindowsベースのIT資産を活用したいが海外に業務データを置きたくないという国内ユーザーの要望に応えるもの」と説明する。

 両クラウドのデータセンターは、日立製作所のWAN高速化装置「WANアクセラレータ」、およびAzureのWAN接続機能「Azure Connect」を使って接続。クラウド基盤の違いを吸収するミドルウエアを提供することで、クラウド間でアプリケーションの移植性を担保する。これにより、重要な業務データは堅牢性の高いHarmonious Cloudの国内データセンターに保管しつつ、Windowsアプリケーションなどの既存IT資産をAzureへ移行して海外拠点でも有効活用するというような運用が可能になる。

 さらに両社は、海外での現地サポートでも協力する。海外の主要拠点にサポート窓口を設けて、現地での障害切り分けや問い合わせに対する早期対応、国内サポート部門との迅速な連携ができる体制を共同で構築していく予定だ。