写真1●Ever SAFEがプラットフォームとして利用するPCサーバー「DELL PowerEdge R720」の外観
写真1●Ever SAFEがプラットフォームとして利用するPCサーバー「DELL PowerEdge R720」の外観
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 コアマイクロシステムズは2012年4月12日、データバックアップおよびDR(災害復旧)用途のストレージ「Ever SAFE」を発表した。汎用PCサーバーやOSS(オープンソース)などを組み合わせたことで、多機能ストレージとしては価格を低く抑えたという。価格はオープンだが、最小構成で300万円程度から。2012年5月1日に販売・出荷する。

 Ever SAFEは、データバックアップ機能を備えたストレージ。SAN(iSCSI)とNAS(NFS/CIFS)でアクセスできる統合ストレージ機器であると同時に、業務サーバー機のデータをネットワークを介してバックアップするためのバックアップサーバー機能を提供する。

 中核機能として、米Nexenta Systemsが開発したSAN/NASストレージソフト「NexentaStor」と、米Zmandaが開発したOSSのバックアップソフト「Amanda Enterprise」を使う。これらをOSと一緒にVMware仮想アプライアンスにした製品で、汎用PCサーバー機の「DELL PowerEdge R720」(写真1)に載せて出荷する。同PCサーバーは、2Uラックマウントに3.5インチ×8台または2.5インチ×16台のディスクを搭載できる。

 オプションとして用意するプラグインやエージェントを適用すれば、アプリケーションのオンラインバックアップ(停止させずに稼働させたままバックアップ)したり、CDP(継続的データ保護)ソフトを組み合わせて直前のデータをリアルタイムにEver SAFEにコピーしたり、といった使い方ができる。

 ディスクのほか、クラウドストレージをデータ格納領域として利用できる。Amazon S3互換のREST APIを介したサービスを利用できる。国内では、「IIJ GIO FV/S」や「ニフティクラウドストレージ」が相当する。