先端IT活用推進コンソーシアム(AITC)は2012年4月13日、ビッグデータの効果と活用方法を示すための実験プロジェクト「Project LA (Leads to Action)」を開始すると発表した。

 この実験プロジェクトでは、ビッグデータを使った実証型のシステムを構築する。具体的には個人向けの災害対策用アプリケーションを想定。災害時の避難や被災回避に役立つ情報を提供できるようにするという。ソーシャルメディアの情報や、公共機関やマスメディアなどの情報といった、インターネットや社会に流通しているさまざまなデータを取り込んで分析。その分析結果をもとに、避難などの行動を起こす際のヒントを提示する。

 プロジェクトには産業技術総合研究所と消防庁消防研究センターも協力する。両組織は、気象庁防災情報XMLのデータをはじめとした各種データの活用方法やシステムの構築方法などについてAITCに助言する。詳細については今後決定する。

 実証システムの開発は2012年12月までに一通り完了させる予定。2013年1月からはAITCの会員に実証システムを公開してフィードバックを得る。2013年3月をメドに実証システムの一般公開を目指す。

 具体的な内容は、4月20日に開催される「AITC Day 2012(先端IT活用推進コンソーシアム 第2回中間活動報告会)」で説明するとしている。