写真●ソニーの平井一夫社長は「コミットメント」を強調
写真●ソニーの平井一夫社長は「コミットメント」を強調
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 ソニーの平井一夫社長は日本時間の2012年4月12日夜10時から外国人投資家向けに電話会見を開いた。会見の冒頭、平井社長は「黒字化は私のコミットメントであり、全社員のコミットメント」と繰り返した。同日午後に発表した「2014年度に売上高8兆5000億円、営業利益率5%」の数字は、必達目標であることを強調した(関連記事)。
 平井社長はヒット商品を生み出すために、研究開発体制を改めることを明らかにし、「3-5年後の消費者動向を見極めて、製品を生み出す」とした。同時に「顧客体験」をより深く分析する横断組織を強化するとした。
 ゲーム事業については、既存の商品やネットワーク事業だけではなく、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用者の取り込みを強めるという。
 また従業員を1万人削減する計画の中で、売却する化学事業の従業員が3000人になるとした。 
 平井社長はテレビ事業の建て直しに多くの時間を割くことを強調し、「自信がある」と延べた。「(テレビ事業の再建に)あと何時間残されているのだろうか」と、会見の途中で冗談を言う余裕も見せた。