写真●日立の新サーバー「BladeSymphony BS500」
写真●日立の新サーバー「BladeSymphony BS500」
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 日立製作所は2012年4月12日、インテルのプロセッサ「Xeon E5-2600」を搭載した新サーバー4機種を発表した。今回発表したのは、「BladeSymphony」シリーズの「BS500(写真)」と「BS2000」、「HA8000」シリーズの「RS220-h」と「RS210-h」。4月27日から順次出荷する。価格はBS500が106万6000円から。

 同社情報・通信システム社PFビジネス本部 森山隆志担当本部長は新サーバーに関して、「仮想化性能を向上させただけでなく、運用保守も容易にした」と語る。

 BS500は、6Uシャーシにサーバーブレード「BS520H」を最大8台搭載できる。BS520Hはメモリースロットを24スロット備え、最大512Gバイトのメモリーを搭載できる。

 サーバー仮想化機構「Virtage」を標準で搭載。1サーバーブレード当たり、無償で4LPAR(論理区画)まで利用できる(最大30LPARまで利用可能)。従来モデルでは、無償で利用できるのは2LPARまでだった。加えて、これまでサポートしていなかった「Red Hat Enterprise Virtualization 3.0」を新たに使えるようにした。

 導入や運用の手間を軽減したのも特徴だ。事前に作成した初期設定の定義ファイルを、USBメモリーを利用して実機に投入できるほか、遠隔地から複数のファームウエアをWeb経由で一括アップデートできるようにした。マザーボードには小型のLEDランプを搭載し、故障した部品を容易に見つけられるようにしている。

 同社は新サーバーを、仮想化によるサーバー集約や運用・保守効率化のニーズが高いデータセンターを中心に売り込んでいく考えだ。