写真1●機能をRADUISアカウント管理に限定したWeb管理画面
写真1●機能をRADUISアカウント管理に限定したWeb管理画面
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写真2●EasyBlocksの外観
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 ぷらっとホームは2012年4月12日、手のひら大のネットワークサーバー機器「EasyBlocks」のラインアップを拡充し、新たにRADIUS認証サーバー機能を標準搭載した「EasyBlocks RADIUS用」を出荷した。特徴は、機器の管理者のためのフル機能のWeb管理画面と、RADIUSアカウント管理に限定したWeb管理画面(写真1)を別々に用意していること。参考価格(以下、税込み)は、9万8000円。契約が必須となるサポートサービスは年間8820円。

 EasyBlocks RADIUS用は、リモートアクセスや社内LAN接続などのネットワーク接続においてユーザー認証をつかさどる、RADIUSサーバー機である。ハードウエアプラットフォームには、同社の小型コンピュータであるEasyBlocks(写真2)を利用する。この上で、OSS(オープンソース)のRADIUSサーバーソフトである「FreeRadius 2.1」と、Web管理画面を動作させている。

 そもそも、EasyBlocksの上では、あらかじめ用意された7種類のネットワークサーバーアプリケーションを、無償で動作させることができる。具体的には、RADIUS(FreeRadius)/DNS(BIND)/DHCP/NTP/Syslog(Syslog-ng)/プロキシ(Squid)/サーバー監視(Nagios)の7種類を用意している。標準でプリセットされたアプリケーションの違いによって、7種類のアプライアンス製品をラインアップする。今回の新製品は、搭載アプリケーションの一つとして新たに加わったRADIUSサーバーソフトをプリセットしている。

管理者用とは別に、RADIUS登録/更新に特化したWeb画面を用意

 RADUISサーバーとしての最大の特徴は、EasyBlocksの管理者向けのフル機能のWeb管理画面とは別に、機能をRADIUSアカウントの登録/更新作業に特化したWeb管理画面を用意していること。クラウドサービス事業者がユーザー企業にRADIUSサーバー機能を提供するケースのように、機器を管理する企業とRADIUSアカウント情報を管理する企業が異なるケースにおいて、Web管理画面を使い分けることができる。

 WebからRADIUS管理用のユーザーIDでEasyBlocksにログインすると、RADIUSアカウントの登録/更新しかできない専用のWeb画面が表示される。ここでは、ユーザー認証に利用するアカウント情報データベースをメンテナンスできる。CSV(カンマ区切り)データによるアカウントの一括登録/変更も可能である。なお、1台当たりのRADIUS処理性能は、1秒当たり50クエリー。利用規模として、300アカウント程度を想定する。

 EasyBlocksのハードウエアとしての特徴は、幅81×奥行133×高さ31.8mm(重さは約265g)と小型軽量なことと、汎用のPCサーバーよりも部品点数などが少なく堅牢であること。これらの特徴により、工場やオフィスなど、データセンターではない環境での利用にも適する。ストレージはコンパクトフラッシュ(2Gバイト)で、ネットワーク接続は1000BASE-T×2。電源は外部ACアダプター(AC100-240V、5V)。消費電力は約8.0W。