米Gartnerは現地時間2012年4月11日、世界のパソコン市場に関する調査結果(速報値)を発表した。それによると、2012年第1四半期における世界のパソコン出荷台数は8900万台で、前年同期の8730万台と比べ1.9%増加した。Gartnerの予測は1.2%減だった。

 地域別でみると、EMEA(欧州/中東/アフリカ)の出荷台数は2820万台で前年同期比6.7%増加し、従来予測より好調だった。日本を除くアジア太平洋地域は同2%増の3030万台で、インドと中国の成長鈍化が影響して予想を下回った。中南米は3.2%減の900万台。日本は440万台で、東日本大震災の影響を受けた前年同期と比べると11.5%成長した。

 ベンダー別では米Hewlett-Packard(HP)がシェア17.2%で首位を維持。2位は中国Lenovo Group(聯想集団)で13.1%のシェアを占めた。3位の米Dellはシェアが11.0%だった。以下、4位に台湾Acer(シェアは10.9%)、5位に台湾ASUS(同6.0%)と続いた。Lenovoは出荷台数が前年同期比28.1%増とトップ5ベンダーの中で最も大幅な伸びを見せ、中でもEMEAでは50%以上増加したという。

 米国のパソコン出荷台数は1550万台で前年同期と比べ3.5%減少したが、Gartnerが予測した6.1%減より小幅にとどまった。ベンダー別出荷台数ではHPが1位(シェアは29.0%)で、以下順にDell(同22.3%)、米Apple(同10.6%)、Acer(同9.1%)、東芝(同8.7%)となった。

[発表資料へ]