米Amazon.comは現地時間2012年4月10日、「Android」搭載端末向けアプリケーションのオンラインストア「Amazon Appstore for Android」においてアプリ内課金サービス「In-App Purchasing」を開始したと発表した。同サービスにより、開発者は手軽にアプリケーション内でデジタルコンテンツの販売が行える。

 In-App Purchasingサービスでは、Amazon.comの「1-Click」決済技術を利用する。Amazon.comのタブレット端末「Kindle Fire」やその他のAndroid搭載デバイスを使用しているユーザーは、アプリケーション内で追加の機能、アイテム、コンテンツを簡単に購入および購読することができる。

 すでに米Disney、米Glu Mobile、フランスGameloftなどのアプリケーション開発企業や、米Conde Nast、米Dow Jones、米New York Postといった大手出版社がIn-App PurchasingのAPIを組み込んだアプリケーションを公開しているという。

 Amazon.comは、In-App Purchasingの利用ガイド、サンプルコード、チュートリアルなどを開発者向けサイトで公開している。

 アプリ内課金は、米Appleの「App Store」、米Googleの「Android Market」では以前より提供している機能。米メディアの報道(CNET News.com)によると、Amazon.comはAppleらと同様に、アプリ内課金による売上の30%を手数料として徴収する。

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