写真1●Webオンライン de 棚卸の画面(社員がSaaSにアクセスして棚卸を実行する画面)
写真1●Webオンライン de 棚卸の画面(社員がSaaSにアクセスして棚卸を実行する画面)
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写真2●Webオンライン de 棚卸が出力した棚卸データ(ハードウエア台帳のExcelファイル)
写真2●Webオンライン de 棚卸が出力した棚卸データ(ハードウエア台帳のExcelファイル)
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 蒼天は2012年4月11日、クライアントPC資産の棚卸機能をSaaS形式で提供する「Webオンライン de 棚卸」(写真1)を提供開始した。Webブラウザー(ActiveX実行環境)さえあれば、個々のクライアントPCにエージェントをインストールすることなく情報を収集できる。サービスの成果物は、棚卸結果を収めたExcelファイル(写真2)。棚卸のタイミングに合わせ、1回だけのスポット利用が可能である。

 Webオンライン de 棚卸は、ユーザー企業が保有するクライアントPC資産に対して、ハードウエア構成やソフトウエア構成などのインベントリ情報を収集して管理台帳を作成する“棚卸”をする機能をWeb経由で提供するSaaS。クライアントPCを使っている個々の社員がWebブラウザー(IE)でSaaSにアクセスすることによって、ActiveXコントロールを使ってインベントリ情報を収集する仕組みとなっている。

メールでWebページに誘導、ActiveXでデータを収集/送信

 使い方は以下の通り。棚卸を実施する担当者はまず、棚卸の準備として、管理者用のWeb画面から、社員のメールアドレスリストと、SaaSにアクセスして棚卸作業を実施するよう社員に促すメール本文、棚卸に付随する情報を収集するためのアンケート(最大20項目)を登録する。準備が終わったら、社員に対してSaaSからメールを一斉に送信する。棚卸データを送ってこない未回答ユーザーに対してメールを再送することもできる。

 メールを受信した個々の社員は、メールに書かれているURLにWebブラウザー(Internet Explorer 6以降)でアクセスする。メールには自身のメールアドレスに対応したパスワードが書かれているので、これを利用してログインする。Webページには棚卸担当者が作成したアンケート項目が表示されているので、これに答える。最後に棚卸実行ボタンを押すと、ActiveXコントロールがインベントリ情報を収集してSaaSに送信する。

1カ月1回のスポット利用が可能

 棚卸が必要なタイミングで、スポット的に利用できる。標準で1カ月(調査台数が多い場合は最長で3カ月)の間に1回だけ棚卸をすることを想定したワンショット契約と、1年間の期間内に何回でも棚卸ができる年間契約の2通りのライセンスを用意した。価格(税別)は、ワンショット契約が1台当たり800円(1~1000台)~720円(5001~1万台)。年間契約が1台当たり1200円(1~1000台)~1080円(5001~1万台)。

 なお、個々の社員から送信されてくるクライアントPCのインベントリ情報に加えて、棚卸担当者のクライアントPCを使って、ネットワーク構成情報も収集できる。インベントリ収集用とは別の、ネットワーク構成情報を収集するためのActiveXコントロールを利用する。これを使うことで、同一セグメント上にあるネットワークホストの情報を収集できる。