日本マイクロソフトは2012年4月10日、Microsoft製品のデモ環境や導入前のシステム検証環境を提供する施設「マイクロソフト テクノロジー センター(MTC)」を、現在のマイクロソフト大手町テクノロジーセンター(東京都千代田区)内から、品川本社オフィス(東京都港区)内へ移転すると発表した。既存のブリーフィングルーム、ハンズオンラボ、タッチ&トライコーナーに一部施設を追加して、4月11日から品川本社での運営を開始する。デモ環境/検証環境の基盤となるデータセンター本体は大手町テクノロジーセンターに残し、品川本社のMTCとデータセンターを1Gビット/秒の専用線で接続する。

 品川本社に新設するMTCには、ハンズオン専用ルーム「MEC(マイクロソフト エクスペリエンス センター)」(写真1)を3室、多目的に使用できる「MTCブリーフィングルーム」を2室、最新のデバイスを展示する「インタラクティブ センター」(写真2)を1室--の合計6室を設ける。さらに6月には、劇場型の施設「エンビジョニング センター」をオープンする予定だ。

写真1●マイクロソフト テクノロジー センター(MTC)のハンズオン専用ルーム
写真1●マイクロソフト テクノロジー センター(MTC)のハンズオン専用ルーム
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写真2●最新デバイスを展示する「インタラクティブ センター」
写真2●最新デバイスを展示する「インタラクティブ センター」
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 MTCを品川本社へ移転する狙いについて、同社の樋口 泰行 代表執行役 社長(写真3)は、「日経ニューオフィス賞の経済産業大臣賞やテレワーク推進賞の会長賞を受賞したこともあり、品川本社オフィスは見学者を含めて年間14万人もの来客がある。この14万人の来客をMTCへ案内し、オフィスを見学するだけでなく弊社の最新テクノロジーを体験してもらいたい」と述べた。

写真3●日本マイクロソフトの樋口 泰行 代表執行役 社長
写真3●日本マイクロソフトの樋口 泰行 代表執行役 社長
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写真4●日本マイクロソフト クラウド&ソリューションビジネス統括本部 MTCセンター長の澤 円氏
写真4●日本マイクロソフト クラウド&ソリューションビジネス統括本部 MTCセンター長の澤 円氏
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 同社 クラウド&ソリューションビジネス統括本部 MTCセンター長の澤 円氏(写真4)によると、大手町テクノロジーセンターのMTCでは、1年間で1000件ほどのブリーフィングが実施され、約1万人が来場していた。「品川本社へ移転することで、来場者が飛躍的に増加するのではないか」(澤氏)。