アビームコンサルティングは2012年4月9日、リース/ファイナンス業向けのSI(システム構築)サービスを拡充したと発表した。具体的には、米NetSol Technologiesの統合業務パッケージソフト「NetSol Financial Suite」を使ったリース/ファイナンス業向けのSIサービスを、4月5日に開始した。

 同社によると、NetSol Financial Suiteは多言語/多通貨を扱うことができ、海外で実績が高い統合業務パッケージである。対象とするユーザーの規模は広く、中小企業から大企業までに向くとしている。主としてリース/ファイナンス業のユーザーを対象に、SIサービスに適用する手法/パッケージの選択肢を拡大した形である。

 これまでは、中小企業は各社のパッケージを利用するケースが多く、大企業は一からスクラッチで開発する手組みが多かったという。「今後は、国内企業が海外に事業を展開する場合、特に経営のスピードを高める目的から、パッケージを採用するケースが増える」(同社)としている。

 なお、アビームコンサルティングでは、NetSol Technologiesとの間でソフトウエアの販売代理店契約は交わしていない。ユーザー企業はアビームコンサルティングを窓口にワンストップで利用できるが、ライセンスに関してはNetSol Technologiesから別途購入する必要がある。ライセンスの参考価格は200万ドル(1億6000万円)から2000万ドル(16億円)。

■変更履歴
最終段落で「米NetSol Technologiesから別途ライセンスを購入する必要はない」としていましたが、誤りです。アビームコンサルティングとのSIサービス契約とは別に、米NetSol Technologiesからライセンスを購入する必要があります。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2012/04/09 19:30]