写真1●HP Z1 Workstationの外観
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写真2●HP Z1 Workstationの構造をデモンストレーションする、パーソナル・システムズ事業統括ソリューション製品本部長の小島順氏
写真2●HP Z1 Workstationの構造をデモンストレーションする、パーソナル・システムズ事業統括ソリューション製品本部長の小島順氏
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 日本ヒューレット・パッカードは2012年4月9日、ディスプレイを一体型としたワークステーション新機種「HP Z1 Workstation」(写真1)を発表した。デスクトップ型と比較して、スペース効率を高めた。同社のワークステーションにおいてディスプレイ一体型の製品は、今回が初めて。4月26日に販売開始する。価格(以下、税込み)は、「スタンダードモデル」が25万2000円、「ハイエンドモデル」が58万8000円。

 HP Z1 Workstationは、エンジニア用のワークステーション(CAD/CAMなどの3次元グラフィックス処理用途を想定して浮動小数点演算能力を高めた個人用コンピュータ)である。最大の特徴は、ディスプレイを一体型としたこと。27インチ液晶ディスプレイの裏側部分に薄型のワークステーションを収容した。ケースは開閉が可能で、CPU、GPU、メモリー、電源、ファンなどのモジュールを交換できる(写真2)。

 スタンダードモデルの主な仕様は以下の通り。ディスプレイは、27インチワイド(2560×1440ドット)、白色LEDバックライト、IPS液晶、最大約10億色表示。別途、DisplayPort接続で外部ディスプレイも使用可能。CPUは、4コアXeon E3-1245(3.3GHz)。メモリースロットは4個で、標準8Gバイト、最大32Gバイト。グラフィックスカードは、NVIDIA Quadro 1000Mを搭載する。電源容量は400W。光学ドライブ、ステレオスピーカー、カメラ(1920×1080ドット)などを備える。

 また、今回、デスクトップ型(タワー型)ワークステーション3機種についても、CPUなどを刷新して性能を高めた後継機を発表した。いずれも、CPUにXeon E5シリーズを採用した(2009年4月に出荷した旧モデルは、Xeon 5500/3500を搭載していた)。新モデルの名称と価格は、それぞれ「HP Z420 Workstation」が14万1750円から、「HP Z620 Workstation」が16万650円から、「HP Z820 Workstation」が21万円から、である。いずれも4月23日に販売開始する。