CATV事業者のジャパンケーブルネット(JCN)は、生放送の自主制作番組の中で現地映像を中継する手段としてWiMAX回線の活用を4月から開始する。まず、2011年4月7日に放送開始予定の新番組「週末Doする生テレビ」において、WiMAX回線を使った映像中継を実施する。4月7日の放送では小田原城址公園二の丸広場で開催する「小田原おでんサミット2012」の中継を予定している。

 中継に使う機材は、WiMAX対応ルーター、HD映像配信に対応したビデオ会議端末、中継カメラで構成する。中継カメラの映像はWiMAX回線からインターネットを経由して、放送スタジオに設置したビデオ会議端末で受信。その映像を番組内に挿入し、JCNグループ内の14局に配信する。

 同社では、中継手段をWiMAX回線にすることで「利用する機材や人手を従来の3分の1から5分の1に削減できるようになり、中継可能なエリアも広げることができた」としている。本放送開始前に実施した試験では、約2Mbps程度の実効速度があれば、HDTV映像の送受信が可能だという。