米Dellは現地時間2012年4月5日、アプリケーション近代化を手がけるカナダMake Technologiesを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収金額については明らかにしていないが、手続きはDellの2013会計年度第2四半期(2012年5~7月)を見込んでいる。

 Make Technologiesは1999年に設立され、カナダのバンクーバーに本社を置いている。従業員は約100人。レガシーシステムをクラウドやオープンな標準規格ベースのプラットフォームに移行してアプリケーションの近代化を実現するためのソフトウエアやサービスを手がけている。企業はアプリケーション近代化により運用コストを大幅に削減することができる。

 Dellは4月3日にもアプリケーション近代化サービスの米Clerity Solutionsを買収したことを明らかにしている(Dellのプレスリリース)。ClerityはDellのサービス部門Dell Servicesに統合され、約70人の従業員も同部門に編入される。

 Dell ServicesにさらにMake Technologiesを加えることで、Dellはハードウエアからアプリケーション移行サービスにわたるエンド・ツー・エンドのソリューションを展開できるとしている。

 Dellが企業分野向けの買収を発表するのはこの1週間で3件目となる。先のClerityのほか、シンクライアントベンダーの米Wyse Technologyを買収する計画を4月2日に発表している(関連記事:Dell、シンクライアントのWyse Technologyを買収へ)。

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