日立製作所は2012年4月5日、金融システムの開発構築を得意とするマレーシアのITベンダー、eBworx(イービーワークス)に対してTOB(株式公開買い付け)の手続きを開始したと発表した。

 イービーワークスは、マレーシアやシンガポールの大手銀行を中心に、インターネットバンキングシステムなどで納入実績を持つ。東南アジアの金融規制などに詳しい同社を買収することで、現地に進出する日本の金融機関向けに金融システムを売り込むのが狙い。「イービーワークスの顧客向けに、日立の営業店システムなどを販売することも考えている」(日立)という。

 買い付け価格は1株あたり約24円。日立は約47億円を投じて、発行済み株式の100%を取得する予定である。