米Apple子会社のFileMakerは現地時間2012年4月4日、データベースソフトウエア製品ラインの新版「FileMaker 12」をリリースした。新バージョンより、「iPad」および「iPhone」向けアプリケーションを無償で提供する。

 デスクトップ版ソフトウエア(Mac OS X/Windows対応)「FileMaker Pro 12」は、新たに40種類のテーマと16種類のテンプレートを追加し、強力なデザインツールと高度なファイル管理機能を備える。テンプレートにはiPadとiPhoneのスクリーンに最適化したものも含まれる。

 新たな「Quick Charts」機能により、5種類のグラフを手軽に作成することが可能。マルチメディアファイルの処理機能を向上させて、PDF、ビデオ、写真、オーディオ、ドキュメントなどのファイルをドラッグ&ドロップ操作でデータベースに格納できるようにした。

 「FileMaker Pro 12 Advanced」はFileMaker Pro 12の全機能に加えて、開発および管理ツールが付属する。

 64ビット対応のサーバー版「FileMaker Server 12」および「FileMaker 12 Server Advanced」はWANにおける性能を高め、大規模データベースへの対応を強化した。

 米国での販売価格はFileMaker Pro 12が299ドル、FileMaker Pro 12 Advancedが499ドル、FileMaker Server 12が999ドル、FileMaker Server 12 Advancedが2999ドル。

 「FileMaker Go 12 for iPad」および「FileMaker Go 12 for iPhone」アプリケーションは、Appleの「App Store」から無償でダウンロード可能。これらアプリケーションをインストールすることで、FileMaker Pro 12で作成したデータベースにiPadやiPhoneから簡単にリモートアクセスできる。

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