写真●公式ページに掲載された「Project Glass」のめがね型端末
写真●公式ページに掲載された「Project Glass」のめがね型端末
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 米Googleは現地時間2012年4月4日、ウエアラブルコンピュータのプロジェクト「Project Glass」を発表した。拡張現実(AR)機能を組み込んだめがね型端末で、右目部分に小型の透過ディスプレイを搭載する。同社の独自SNS「Google+」に設けた公式ページで写真とビデオを公開している。

 コンセプトビデオによると、同端末はマイクやカメラ、スピーカー機能を装備し、音声による操作が可能。視界を妨げることなくさまざまな情報がディスプレイに表示され、今日のスケジュールや天気予報をチェックしたり、受信したメールに返信したり、交通機関の運行情報を受け取ったりできる。目的地までの徒歩ルートを地図検索し、ナビゲーションの指示どおりに道順を進むことができる。

 コンセプトビデオでは、気に入った風景を写真に撮ってそのままGoogle+にアップロードする様子や、ビデオチャットで目の前の風景を相手に見せる様子が描写されている。

 Project GlassはGoogleの次世代製品研究部門「Google X」内のチームが手がけている。同プロジェクトのチームメンバーには、Google X製品管理責任者で以前はモバイル向け地図および位置サービスを率いたSteve Lee氏、スタンフォード大学で教鞭を執った経験を持ち、現在はGoogleフェロー兼副社長のSebastian Thrun氏、Googleディレクターでワシントン大学電子工学部准教授でもあるBabak Parviz氏が名を連ねている。

 GoogleはProject Glassの製品化計画や時期などについては明らかにしていないが、従業員が公共の場でのテストを始める予定だと、米メディア(Washington Post)は報じている。

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