写真1●Fax2MailのWeb管理画面
写真1●Fax2MailのWeb管理画面
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 エクスパダイトは2012年4月4日、電子メールでファクシミリを送受信できるようにするSaaS型サービス「Fax2Mail」(写真1)を機能強化した。新たに、CSV(カンマ区切り形式)で指定した最大1万件のあて先にファクシミリを一斉送信できるようにした。これまではメールソフトのあて先で指定するしかなく、数十件を超えるような大量配信には向かなかった。

 Fax2Mailは、ユーザーの電子メールと外部のFAX回線を仲介するゲートウエイを、SaaS形式で提供するサービスである。インターネットに接続して電子メールを使える環境であれば、FAX回線やFAX機器を用意することなく、ファクシミリの送受信が可能になる。

 任意のFAX番号に対して、電子メール経由でファクシミリを送信できる(あて先FAX番号は、あて先メールアドレスのユーザー名の部分で指定する)。メールソフト上で複数のあて先に送信すれば、複数のあて先にファクシミリが届く。メール本文(テキスト)のほか、添付ファイル(PDF/TIFF)の画像イメージを送信できる。

 ファクシミリの受信は、契約しているメールアドレスごとに固有のFAX番号を割り当てる仕組み。受信したファクシミリのイメージは、PDFまたはTIFFファイルに変換し、電子メールの添付ファイルとして受け取る。送信元のFAX番号とページ数を電子メールのタイトルに反映し、受信した日時を添付ファイルのファイル名に反映する。アカウント(メールアドレスとFAX番号)は、複数の利用者で共用しても構わない。

 今回の新版では、最大1万件のあて先に対してファクシミリを一斉に送信できる機能を追加した。これまでは、メールソフトのあて先メールアドレスで指定するしかなかったが、新たにあて先FAX番号のリストをCSVファイルで指定できるようにした。あて先リストとなるCSVファイルも、電子メールの添付ファイルのかたちでFax2Mailに引き渡す。

 価格(税別)は、以下の通り。従量課金プラン(年契約)と定額プラン(年契約)がある。従量プランは、1アカウント当たり月額500円で、送受信1ページ当たり11円。一方、定額プランは、1アカウント当たり月額1500円で、100ページ分の送受信料を含む。101ページ以降は1ページごとに別途料金がかかる。いずれも契約も、アカウント数または送受信ページ数が増えることによる割引がある。