写真1 米GroundWork,VP,Marketing and Business DevelopmentのDevid Dennis氏
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写真2 システム監視方法を選択する画面
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 オープンソースソフトで構成する運用監視ツール「GroundWork」を提供する米GroundWork社のマーケティング担当副社長 David Dennis氏(写真1)は2012年4月3日、製品の新版や販売状況を明らかにした。

 同氏によると、日本国内では富士通とGWTが販売代理店となり、金融関連会社やISP(インターネットサービスプロバイダー)など8社が導入済みだという。欧米では約200社に導入実績がある。各社がGroundWorkを採用する主な理由は「技術面とコスト面の両面」(Dennis氏)。GroundWorkは、年間利用料を支払うサブスクリプションモデルで提供しており初期コストが大幅に下がる。加えて、運用コストにおいても「商用ソフトの50%程度」(同氏)と述べる。

 技術面では、オープンソースの監視ソフトとして最も著名な「Nagios」を中核に、各種ツールを統合している点が特徴だ。例えば、GUIで監視するソフトも各種備えており、大規模システムも視覚的に管理しやすい(写真2)。各種ツールや機能の統合には、オープンソースのアプリケーションサーバーの「JBoss」を使っている。

 今年2月に提供開始した新版6.6では、データ管理用のデータベース管理システムを、MySQLからPostgreSQLに変更した。理由は、MySQLが米Oracle社に買収されたことで使用条件が変わったため。Dennis氏によれば、多くのベンダーがPostgreSQLに乗り換えているという。

 日本の市場にも力は入れていくが、日本語版の要望はまだないため、情報の提供にとどめている。日本語のページを作成しており、質問を受け付ける。「日本語対応は容易なので、ニーズがあれば対応する」(同氏)という。