凸版印刷は2012年4月3日、同社が運営する電子チラシポータルサイト「Shufoo!」(シュフー)において、北海道放送、福島テレビ、新潟総合テレビ、北陸朝日放送、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)、テレビ静岡、広島ホームテレビ、九州朝日放送のテレビ局8局と提携し、同日からエリア版「Shufoo!」のサービスを開始すると発表した。

 今回の提携により、エリアのチラシ情報をコンテンツとしたインターネットメディアである「Shufoo!」と、ローカルエリアのテレビ局が協力し、ローカルエリアでの「電子チラシお届けサービス」の普及を促進する。地域の生活者と企業を結ぶ買い物情報のプラットフォーム構築を目指す。

 凸版印刷が各地域のテレビ局に「Shufoo!」のインフラを提供し、凸版印刷と各テレビ局でエリア版の「Shufoo!」を立ち上げる。各テレビ局はCMや自社のWebサイトを用いて地域の生活者に対し、「MYチラシポスト」(毎日新着チラシが配信されるパソコン用デスクトップウィジェット)の利用を促進し、「電子チラシお届けサービス」を強化する。

 MYチラシポストが広がることで、生活者は日々のチラシの閲覧が容易となるという。チラシ掲載企業は実際の折り込みチラシだけでは情報を届けにくくなった生活者に対し、効果的に買い物情報を届けられるようになる。収益はチラシ掲載企業からの広告料で、サービスの利用状況に応じて凸版印刷とテレビ局で分配する。凸版印刷は、2012年度内に全国47都道府県のテレビ局との提携を開始し、ローカルエリアでの「MYチラシポスト」数100万件を目指す方針である。

 パソコン向けサービスの提携からスタートし、2012年の夏にはスマートフォンでのサービスを展開する予定である。さらに放送領域での情報提供も視野に入れた通信と放送が融合した新しいサービスを目指す。なおTOKYO MXとは、データ放送上での「Shufoo!」閲覧サービスを2012年3月に開始している。

 今後凸版印刷は、各テレビ局と広告主への「Shufoo!」掲載の案内やテレビCMと「Shufoo!」をセットとした広告商品の開発など、地元企業へのサービス提供面での提携も検討する。また、テレビ局や新聞社といったさまざまなマスメディア企業と提携し、日本全国で「Shufoo!」を活用した買い物情報のプラットフォーム構築を進める。2012年度中には47都道府県を網羅し、エリア版「Shufoo!」をスタートさせる予定である。

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