米ウェブルートの日本法人は2012年4月3日、セキュリティソフト新版「ウェブルート セキュアエニウェア(Webroot SecureAnywhere)」シリーズの日本語版を5月に発売すると発表し、プレビュー版の提供を開始した。

 セキュアエニウェアは、ウイルスの判定にパターンマッチングを使用せず、クラウド側でファイルのハッシュを照合する。危険と判定したらブロックする白黒判定のほか、未知であるため“グレー”と判定した場合は振る舞いを監視。「システムファイルの変更を試みる」など怪しい挙動が見られたらブロックする。グレー判定したものによるシステムに対する変更は、ロールバックが可能である。

 セキュアエニウェアは、インストール時間やイニシャルスキャン時間の短さなど、パフォーマンス面も特徴だという。

 同シリーズのラインアップは「アンチウイルス」「エッセンシャルズ」「コンプリート」の三つ。アンチウイルスは、搭載機能をウイルス対策とスパイウエア対策に絞っている。そこにファイアウォールと、一部の個人情報保護機能およびファイル保護機能を加えたのがエッセンシャルズ。全ての個人情報保護機能およびファイル保護機能を搭載し、Android用セキュリティソフトとiOS用セキュアWebブラウザーも利用できるのがコンプリートである。

 価格はオープンプライス。アンチウイルスが3980円(1年、1PC)から、エッセンシャルズが5380円(1年、3PC)から、コンプリートが6980円(1年、3PC)からとなる見込み。現在、同社のページからコンプリートのプレビュー版を入手できる。有効期間は90日間。

 なお、日本法人は4月2日に社名をウェブルート・ソフトウェアからウェブルートに変更した。