ソフトバンクモバイルは2012年4月2日、今秋にも次世代通信方式「LTE」(Long Term Evolution)を採用したサービスを開始すると発表した。上り通信と下り通信を分割する複信方式には、FDD(Frequency Division Duplex)を採用する。NTTドコモが提供する「Xi」やイー・アクセスが提供する「EMOBILE LTE」と同様の通信方式である。

 同社は中国を中心に普及の兆しがあるTDD(Time Division Duplex)方式のLTE互換サービスを「SoftBank 4G」として提供している。今回、欧米を中心に普及が進むFDD方式のLTEサービスを拡充する格好だ。FDD-LTEサービスの周波数は、現在W-CDMA方式の3Gサービスで使っている2GHz帯を利用する。

 新サービスではスマートフォン向けにパケット定額サービスを提供する。月額料金は5985円を予定している。このサービスでは、1カ月の通信量が7Gバイトを超えた場合に通信速度を128kビット/秒に制限する。新サービスに対応した端末は今後提供する予定で、「新しいiPadでは利用できない」(ソフトバンクモバイル広報)という。