写真●X-MON 3.0のダッシュボード画面
写真●X-MON 3.0のダッシュボード画面
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 エクストランスは2012年4月2日、Web型で動作するサーバー監視ソフトの新版「X-MON 3.0」(写真)を提供開始した。新版では、VMwareをエージェントレスで監視できるようにしたほか、ダッシュボード画面を刷新した。価格は、最小構成(監視対象10ノード)で9万8000円(税別)。

 X-MONは、OSS(オープンソース)をベースにしつつ、GUIや機能を独自に拡張しているWebベースのサーバー監視ソフトである。ベースとなるOSSは、Nagios(サーバー/サービス監視)、RRDtool(SNMP監視データの時系列グラフ化)、rsyslog(syslogサーバー)、SNMPTT(SNMPトラップ受信処理)、Nmap(ポートスキャナー)--である。Windows監視(WMI)も可能だ。

 今回の新版では、VMware vSphere APIを通じて、VMware仮想サーバー環境のシステム性能情報をエージェントレスで収集できるようにした。連携可能なVMwareのバージョンはvSphere 4に限るが、今後、VMwareの新版やほかのサーバー仮想化ソフトから情報を収集できるようにする。

トップページGUIを刷新してダッシュボード化

 新版では、GUIも刷新した。トップページをダッシュボード化し、性能を監視したいサーバー/サービスのリアルタイムな監視グラフを常時表示しておけるようにした。サーバー/サービスの指定は、同じトップページ上にあるドリルダウンメニューで選択できる。従来版では、個々のサーバー/サービスの性能グラフを閲覧するためには、複数階層のメニューをたどるしかなかった。

 このほかの主な機能拡張点は、以下の通り。SNMPコミュニティ名を指定してネットワークマップを自動生成できるようにした。新規に構成管理機能を追加し、ハードウエアの保守情報や設置場所などの情報をサーバーごとに登録できるようにした。新規にレポート作成機能を追加し、定例会で使う資料を作成できるようにした。

 製品の提供形態と価格(税別)は、以下の通り。提供形態は、Red Hat Enterprise Linux上にインストールして利用するソフトウエア版、VMware ESX/ESXi 4上で動作する仮想アプライアンス版、ソフトウエア版とLinuxを物理サーバー上にインストールした物理アプライアンス版--の3種類。価格は、ソフトウエアと仮想アプライアンスが同一で、10ノード版が9万8000円、50ノード版が48万円、無制限が98万円。物理アプライアンス版は、1台構成で50ノード版が88万円、無制限が138万円。